2004年のスマトラ沖地震で津波被害を経験したこと。
いっしょに活動をする私たち日本人の故郷であること。
親日家の多い国柄。
こういった理由もあり、また、助け合いの精神が根付いている国だから、今回の日本で起きたことは、まさに他人事とは思えほど心配してくれています。
「少しの助けでもできたらうれしい」ということで、今回活動の中で得たお金の中から、少しの募金をするということになりました。金額は2,400ルピー。日本円にすればほんの2,000円程度。しかし毎月の収入が10,000ルピー以下で家族全員が暮らしていたりというメンバーにとっては、2,400ルピーはほんの少し、という金額ではないでしょう。このお金は、日本赤十字に募金することになりました。
LakLiyaのメンバーたち。
スリランカでは、日本のために、日本人のために、本当に心を痛めてくれている方々がたくさんいます。私の大家さんは、「食料を送りたい」と本気で言ってくれました。「甘いビスケットなどがいいのではないか」と。食べることがとても大切なことであるスリランカでは、食料が足りなくお腹をすかせているという状況をとてもかわいそうに思うようです。この言葉は本当にありがたく、うれしく思いました。ほかにもたくさん、応援メッセージを受け取っています。
こんなに遠く離れた国から、日本の被災者の方々のことを思って小さな行動を起こしたことを、決して取るに足らないことなどと思わず、ほんの小さな思いやりや、小さな決断と行動の積み重ねが、被災地の方々の状況を良くするのだと信じたいと思いました。
今日の深夜、3/22に日付が変わった頃に、スリランカから日本へ出発します。この2年間を思うと、なかなか言い表すことも難しいですが、一番思うことは、何事もなく健康で任期を終えられることに本当に感謝しなけえればということ。
ダンブッラからコロンボへ引き上げて職場や大家さんとの別れを済ませ、いよいよ出発という今でも、まだ帰国の実感がないのですが、実感するのは帰ってからなのでしょうか。しばらくは、朝起きた時に、ダンブッラの自宅で目覚めた錯覚をするのだろうなーと、少し寂しく思ったりしています。とにかく、スリランカから書くブログは、これで終わりになります。読んで頂いた方々、ありがとうございました。が、続編があります!また日本から情報発信していきたいと思います。